ハーブを使用するヘアカラーのことをひとまとめにして「ハーブカラー」と呼びます。
ですが、ひとくちに「ハーブカラー」といっても、いろんな種類があって違いが分かりづらいと思います。
そこで大きく3つに分類してみました。
この3つのポイントを意識すると「どのハーブカラーが自分に合っているのか」分かりやすいので、選択しやすくなると思います。
興味のある人はご一読ください。
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ハーブカラーの種類と特徴/色見本/メリット・デメリット/それぞれの違いについて
◆ハーブカラーを3つに分類
それぞれの種類にメリット・デメリットがありますので、その特徴をご紹介してみます。
1、100%天然タイプのハーブカラー ◆「ヘナ」(※白髪染めのみ可)
100%天然のハーブカラーとは「ヘナ」のことを指します。
ヘナの特徴についてご紹介します。
ヘナの特徴
ハーブの一種であるヘナは、それ自体がオレンジの色素を持ちます。
ヘナを細かく砕いたものをお湯で溶いてヘナペーストを作り、カラーリングすることでオレンジ色に髪を染めることができます。
ヘナの天然色素は化学染料と違って、短時間で着色することができません。
髪質にもよりますが、しっかり染めるためには1~2時間ぐらい必要となります。
ヘナは髪を明るくすることはできないので、主に白髪染めに使用します。
またヘナは優れたトリートメント効果がありますので、痛んだ髪へのトリートメントとしても使用できます。(透明ではないので、色も一緒に着色します)
ヘナには、「インディゴ」 を一緒に混ぜて使用することもあります。
これはヘナのみだとオレンジ色にしか染まらないので、白髪が多くある人に使用すると、オレンジが強調され派手な仕上りになってしまうからです。
インディゴの特徴
インディゴもハーブの一種で、「濃い青色」「藍色」の色素を持ちます。
ヘナと一緒に混ぜて使用したり、ヘナカラーの後にインディゴだけで染めることもあります。
ヘナのオレンジにインディゴのブルーを合わせることで、ブラウンに近い色を作ることができます。
白髪が多くなってきたり、白髪を濃い色でしっかりカバーしたい時など、インディゴを合わせる方法を使います。
ヘナと違ってインディゴは、それのみで染める場合、ピリピリとした違和感を感じることがあります。
インディゴは体質に合わない人もありますので、使用する場合はインディゴ100%で染めるよりも、少しでも良いのでヘナ混ぜて使用する方が刺激を緩和できます。
ヘナやインディゴを使った「ヘナカラー」でできる色は?
ヘナの単品使用の場合だと「オレンジ色」に染まります。
インディゴの単品使用の場合だと「青色」に染まります。
ヘナとインディゴを混ぜる比率を変えることによって、「オレンジブラウン色」「ブラウン色」「薄め~濃いめのブラウン色」を作ることができます。
これらヘナやインディゴを使ったヘナカラーは髪を明るく染められない(脱色できない)ため、主に白髪染めに使用します。
※ヘナという呼び方について
一般的に「ヘナ」と呼ぶ場合は、ヘナのみを使用する場合だけではなく、インディゴを混ぜて使用するものも、大きなくくりで「ヘナ」と呼んでいる人が多いと思います。
- ヘナのみを使用するものを「ヘナ」
- インディゴ混ぜて使用するヘナを「ヘナ&インディゴ」
と呼んだほうが分かりやすくて良いのですが、ここで説明する場合は、一般的な呼び方に合わせることにします。
以降「ヘナ」と呼ぶ場合は「ヘナ単品の使用」と「ヘナとインディゴの混合使用」があるとご理解ください。
ヘナもインディゴも、いずれにしても化学的なものを一切使用していないので、「100%天然のヘアカラー」になります。
最近ではオーガニック認定を受けているヘナやインディゴも発売されるようになりました。
なので100%天然でオーガニックのみで構成されているハーブカラーとは、これらを使用した「ヘナ」「インディゴ」のことを指します。
その他の「オーガニックハーブカラー」もあるかも知れませんが、本当にオーガニックのみを使用しているハーブカラーは「ヘナ」や「インディゴ」になります。
※ヘナなのに「短時間で染まる」商品は100%天然ではなく、下記のジアミン染料配合の「ほぼ天然タイプ」であることが多い。
これらの商品は通常のヘナと違って放置時間を取りすぎると、かぶれたりアレルギー反応がでやすくなりますので注意が必要です。
説明書の放置時間をチェックすると、どのタイプなのか分かるので、確認してから染めましょう。
- 「100%天然タイプ」のヘナは、1~2時間ぐらいの長めの放置時間を推奨していることが多い。
- 「ほぼ天然タイプ(ジアミン染料を使用)」のヘナは、20分ぐらいの放置時間を推奨していることが多い。
ヘナの「メリット」
- 100%天然成分のみでカラーリングができる。
- 頭皮に対するエステも同時に行える。
- 髪や頭皮へのトリートメント効果があり、それをカラーリングと同時に行える。
- 髪が痛まない。
- ジアミンアレルギーでも染められる。
ヘナの「デメリット」
- 短時間では染まりにくいため、時間がかかる。(2時間ぐらいが推奨)
- 髪を明るく染めることができない。(脱色剤などの化学的なものを使用していないため)
- おしゃれ染めはNGで、主に白髪染めに使用します。(明るく染められないため)
- イメージしていた色に染まらない場合もあります。
- 選べる色が少ない。
- ヘナ特有の匂いがある。(草っぽい、抹茶っぽい匂い)
当店のメニューだと、100%天然タイプのハーブカラーは「天然100% ヘナ&ハーブカラー」になります。
2、ほぼ天然だけど化学染料は使用するハーブカラー ◆「香草カラー」など(※白髪染めのみ可)
ほぼ天然タイプのハーブカラーには、
- 「化学染料入りのヘナ」
- ヘナ以外のハーブや自然由来成分を使用する「化学染料入りのハーブカラー」
があります。
この2つのカラーは化学染料以外の大部分(約90%以上)は「ヘナ」「他のハーブ」「自然由来成分」でできています。
なので「ほぼ天然タイプ」と分類しています。
ほぼ天然タイプのハーブカラーが存在する理由
ヘナのみしか使用しない「100%天然タイプ」のヘアカラーの場合だと(インディゴを混ぜる場合も含む)
- 短時間で染まらない
- 白髪の染まりが弱い
- 色が選べない(選べる色が少ない)
といったデメリットがありますので、それらの弱点を少しの化学染料(3%以下)を用いてカバーしようというわけです。
ほぼ天然タイプのハーブカラーの種類(一例)
ほぼ天然ハーブカラーの「メリット」
- 「100%天然タイプ」よりも早く染まります。
- 「100%天然タイプ」よりもしっかり(濃く)染まります。
- ジアミンアレルギーでも染められます。(※化粧品染料配合のヘナやハーブカラーのみ)
- 染まり方も安定しています。
- 色数が「100%天然タイプ」よりも豊富です。
- 髪が痛まない。
ほぼ天然ハーブカラーの「デメリット」
- 「100%天然タイプ」と同じく脱色ができないので、明るく染められない。
- おしゃれ染めはNG、白髪染めに使用します。(明るく染められないため)
- ジアミンアレルギーがある人は使用できません。(※ジアミン染料配合のヘナやハーブカラーの場合。化粧品染料配合タイプは可。)
当店のメニューだと、ほぼ天然タイプのハーブカラーは、「香草カラー色葉」や「香草カラーMD」になります。
これら「香草カラー色葉」「香草カラーMD」でできる色は?
◆香草カラー色葉の色見本
香草カラー色葉は髪を明るく染められない(脱色剤を使用しない)ので、主に白髪染めに使用します。
上記画像は白髪がある髪を染めたイメージです。
◆香草カラーMDの色見本
香草カラーMDは髪を明るく染められない(脱色剤を使用しない)ので、主に白髪染めに使用します。
上記画像は白髪がある髪を染めたイメージです。
3、従来のヘアカラーと同じことができるエッセンスタイプのハーブカラー ◆「オーガニックカラー」など(※白髪染め/おしゃれ染め可)
従来のヘアカラーをイメージしてください。
「おしゃれ染め」「白髪染め」どちらでも構いません。
そのカラー剤にハーブを配合しているものです。
エッセンスタイプのハーブカラーが必要な理由
「100%天然タイプ」や「ほぼ天然タイプ」のハーブカラーでは補えない所をカバーするためのカラー剤です。
- 「髪や頭皮に優しいのはいいけれど、暗いのは嫌!」
- 「明るい白髪染めがしたい!」
- 「しっかり白髪を染めて!」
- 「カラーリングに長時間かかるのは疲れる・・・」
- 「色が選べないのは嫌!アッシュカラーにして!」
といったニーズがあります。
というか、これらのご要望が大半なのではないでしょうか。
私の感覚では、約8割ぐらいの人が従来のヘアカラー感覚で染められないと、興味本位でお試しでやってみることはあっても、これら「100%天然タイプ」「ほぼ天然タイプ」のハーブカラーをずっと続けようとならないと思います。
エッセンスタイプのハーブカラーは、まだまだ必要とされているんですね。
エッセンスタイプのハーブカラーの「メリット」
- 従来のヘアカラーと同じように、幅広いカラーリングができる。
- おしゃれ染めができる。
- 白髪染めができる。(明るい白髪染めも)
- 短時間で染めるられる。
- 選べる色も豊富。
- 髪質によって染まりに影響することがない。
- 色持ちもしっかり。
エッセンスタイプのハーブカラーの「デメリット」
- 従来のヘアカラーと同じく、髪が痛む。
- 従来のヘアカラーと同じく、アレルギー反応を引き起こすことがある。
- 従来のヘアカラーと同じく、カラーリング時に頭皮の刺激を感じることもある。
- ハーブを使用している良さを感じにくい。
当店のメニューだと、エッセンスタイプのハーブカラーは「オーガニックカラー」になります。
⇒ オーガニックカラーとは? 約89%が自然由来成分「安心・安全・クオリティー」がコンセプトのハーブカラー
「オーガニックカラー」でできる色は?
◆オーガニックカラーの色見本(おしゃれ染め用)
◆オーガニックカラーの色見本(白髪染め用)
以上、ハーブカラーを大きく3つに分類して、
- 種類や特徴
- メリット・デメリット
- 各種の違い
- できる色(おしゃれ染め/白髪染め)
などを説明してみました。
長くなるので一つ一つのタイプについては、簡単に解説しています。
もっと詳しく知りたい方は、下の記事をご覧ください。
各ハーブカラーの違いをさらに詳しく解説
■ 「天然100%タイプ」のハーブカラー「ヘナ」について、特徴とメリット・デメリットをご紹介します。
■ ヘナカラーには4つの種類があります。各種類を解説(ヘナのみ、ハーブカラー配合、ジアミン染料配合、HC染料配合など)
■ 「ほぼ天然タイプ」のハーブカラー「香草カラーMD」とは? 特徴とメリット・デメリットをご紹介します。
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