ヘナで黒髪を明るく染めること、できますか?
この質問、案外多くいただきます。
特にまだヘナカラーをやったことない人、ヘナのことをよく知らない人に、とても多い質問です。
「ヘナっていってもカラー剤なんだから、やっぱりいつものヘアカラーと同じように、明るくできるんでしょ?」
残念ながらヘナは普通のヘアカラーと違って、髪を明るく染めることはできません。
一般的なヘアカラー(アルカリカラー剤と呼ばれるもの)と違って化学的なものが入っていないので、髪を脱色することができません。
天然100%でカラーリングできるのがヘナカラーの良いところです。
天然100%ということは、脱色剤などの化学成分を含まないということです。
それゆえに髪を脱色することができません。(黒髪を明るく染めることができません。)
結果、黒髪にヘナを塗っても黒っぽいままで、明るさを変えることはできません。
ヘナカラーは脱色剤を使用しないその代わりに、髪を傷めることがありません。
また体に優しく、頭皮への刺激もありません。
植物からの天然染料を使用するので、ジアミンアレルギーがある人などへカラーリングすることもできます。
(※天然100%のヘナの場合です。最近は化学染料を混ぜてあるヘナもありますので、使用する場合は注意が必要です。)
ダメージヘアをヘナカラーで改善することもできますし、猫毛や細毛・薄毛の方にハリコシ与えてボリュームをサポートすることもできます。
こういった良さを手に入れられるのが、ヘナカラーです。
化学的なものは、やはり便利さに長けています。
しかしそれと引き換えに髪のダメージであったり、ジアミンアレルギーになったりというデメリットも同時に生じてきます。
ようは何を優先させたいかで選べば良いと思います。
- 髪を明るく染めたいし、またいろんな色を楽しみたいのなら一般的なヘアカラーをすればいいし、
- 髪をダメージさせたくない、化学的なものが気になるので天然100%で白髪を染めたいというなら、ヘナカラーをすればいいと思います。
すべての人の要望をたった1つのヘアカラーで実現するのは、残念ながら今のところ無理です。
それゆえに当店はたくさんのカラー剤を扱うようにしています。
そうすることでお客様のご希望に一番近いカラーリングができます。
- 100%天然で白髪を染めたいなら「天然100% ヘナ&ハーブカラー」
- 天然にこだわりたいけど明るくもしたいなら、約89%が自然由来成分でできている「オーガニックカラー」
- 髪を傷めたくないけど、ヘナカラーよりも白髪をしっかりと染めたいなら「香草カラーMD」
- ジアミンアレルギーがあるからノンジアミンでおしゃれ染めしたい。それなら「クリアカラー」「トリートメントカラー」「草木染め」「ノンジアミンカラー」
- ノンジアミンで白髪染めしたいなら「天然100% ヘナ&ハーブカラー」「ノンジアミンカラー」「ヘアマニキュア」
- 経皮毒が気になる方で明るくも染めたい場合などは、カラー剤を頭皮につけないように染めることもできます。
などなど、お客様のいろんなご要望にお答えできるように、様々なメニューをご用意しています。
ようはどのヘアカラーが良い悪いではなくて、要望に合わせて最適なヘアカラーを選び、最適な方法でカラーリングするのが大切だと思います。
2度染めするとヘナカラーしつつ、明るく染められる
ヘナ単発では明るく染められませんが、2度染めすることでヘナカラーしつつも、明るく染められるようになります。
ヘナカラーをされている人のニーズには、
- 天然100%で染めたい(化学的なものを使用したくない)
- 髪のダメージが気になる。
- 白髪染めで頭皮がダメージし、髪が痩せていくと思っている。(※ 個人的にはこの意見には否定的です。)
- ジアミン染料で髪が痩せていくと思っている。(※ 個人的にはこの意見には否定的です。)
- 猫毛・細毛・薄毛なので、ハリコシが欲しい。
- ジアミンアレルギーがあって通常の白髪染めができない。
といったことがあります。
なるべくこういったニーズをカバーして、ヘナカラーを続けながら明るくもできる方法が、
3か月~4か月に1回「クリアカラー」や「トリートメントカラー」を使って、地肌につけないようにカラーリングして、明るく染める方法です。
天然100%のままで染めたいというニーズだけはカバーできませんが、
- 髪のダメージは通常のヘアカラーより劇的に減らせますし、
- 地肌につけないので頭皮への刺激もありませんし、
- クリアカラーもトリートメントカラーもジアミン染料を使用しないので、ジアミンアレルギーの人やジアミン染料を心配される人へも安心です。
- またヘナカラーも続けて行いますので、髪のハリコシ・ボリュームアップ効果は継続して得られます。
ヘナカラーはセルフでされる人が多いので、数ヶ月に一度美容院で「ジアミン染料抜きの明るくできるカラー剤」で「頭皮につけないように塗布してもらう」ことで、こういったニーズに対応することができます。
「ヘナをやめたくないけど明るくもしたい」という方は、こういった方法もありますので、一度考慮してみてもいいかもしれませんね。
以上、「ヘナは黒髪を明るく染めることはできません」が、「2度染めならヘナカラーしつつも明るく染められる」ということについてでした。
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