- 市販カラーは色落ちが早い…
- 明るい白髪染めは白髪がキラキラ光って、上手に染まらない。
といった悩みを、お客様からいただくことがあります。
美容院で白髪がキレイに染まるのは当たり前ですが、今回は「市販カラーを使って明るい白髪染めを上手に染める方法」を考えてみたいと思います。
セルフカラーする際は参考にしてみてください。
また明るい白髪染めに向いている市販カラーも合わせてご紹介しています。
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■ 自分で白髪染めするなら髪が傷まないタイプを(カラートリートメント / ヘナ / ヘアマニキュア)
明るい白髪染めがしっかり染まらない原因
目的に合ったヘアカラーを選んでいるか?
最近は市販でもカラー剤の種類が豊富にあります。
種類が増えた分、どのヘアカラーを選べばよいのか分かりにくい場合もあります。
各カラー剤の特徴を理解して、目的に合ったヘアカラーを選ぶようにしましょう。
(⇒ 明るい白髪染めをする場合は、アルカリカラー剤を使用します。下記参照)
明るくしたい場合には「アルカリカラー剤を選ぶ」
アルカリ剤(脱色剤)を配合してあるので「アルカリカラー剤」と呼びます。一般的にカラー剤と呼ぶと、このアルカリカラー剤のことを指していることが多い。
ドラッグストアなどで買えるヘアカラーは、このタイプのカラー剤を一番多く取り揃えています。
おしゃれ染めや白髪染めなど幅広いカラーリングができます。
明るい白髪染めをしたい場合は、このタイプを選びましょう。
▼ アルカリカラー剤でしっかり染まるタイプ(明るい白髪染めタイプ)
明るい白髪染めには「ヘアマニキュアはNG」
酸性カラー剤です。髪を痛めることなく白髪染めができますが、脱色剤を使用しないので明るい白髪染めができません。
またアルカリカラー剤と違って髪の表面をコーティングするように染めるので、シャンプーの度に少しずつ色落ちしていきます。
ヘアマニキュアを白髪染めに使用するメリットは、髪が痛まないことと、ジアミンアレルギーがある人でも染められることです。
ヘアマニキュアに関する関連記事です。
明るい白髪染めには「ヘナもNG」
天然100%の植物染めです。
ヘナやインディゴの天然色素を利用して白髪を染めることができます。化学的なものを使用せずにカラーリングできることが特徴です。
化学染料を使用しないのでジアミンアレルギーがある人でも染められ、髪や体に優しいですが、
- カラーリングに長い時間がかかる(塗布後の放置時間は推奨2時間ぐらい)
- 脱色剤を使用しないので明るく染められない(明るい白髪染めはできない)
などに注意が必要です。
また最近では、ヘナに化学染料を配合しているタイプもありますので、購入する際には注意書きをよく読むようにしましょう。
ヘナに関する関連記事です。
明るい白髪染めには「白髪染めカラートリートメントもNG」
トリートメントに化粧品染料を配合しているカラー剤です。
ジアミンアレルギーでも染められ、髪も痛まずにカラーリングできますが、「明るく染められない」「染まりにくい」「色落ちが早い」といった特徴があります。(=明るい白髪染めには不向き)
通常はシャンプー後にこの白髪染めカラートリートメントをつけて、10~15分ほど放置して洗い流す、といった作業をお望みの染まり具合になるまで毎日使用します。
お風呂場で簡単に染められて手軽なのですが、他のカラー剤と比べてカラーリング頻度が高くなります。
【ヘアカラーの選び方 まとめ】
明るい白髪染めをしたい場合には、「アルカリカラー剤タイプの白髪染め」を選ぶようにしましょう。(1剤と2剤を混ぜて使用するタイプ。下記参照)
「ヘアマニキュア」「ヘナ」「白髪染めカラートリートメント」は明るい白髪染めには不向きです。(※髪のダメージが気になる際のリタッチ染めには最適)
明るい白髪染めは混ぜたら、時間を置かずに「すぐ染める」
明るい白髪染めは1剤と2剤に分かれていて、使用する前に混ぜて使用しますが、混ぜた後30~40分ぐらいで染める力が徐々に落ちてきます。
なので混ぜたらすぐに使用することが大切です。
また塗布する際も手際良く、素早く染めるように意識しましょう。
髪にスタイリング剤や洗い流さないトリートメントなどが残っていないか?
- ワックスやムースなどのスタイリング剤を使用した。
- ヘアクリーム、洗い流さないトリートメント、オイルなどのヘアケアをしている。
- 髪がベタついている。皮脂や汚れが残っている。
- シリコン入りシャンプーやトリートメントでコーティングされている状態。
などは、カラー剤の染まりに影響してきます。
◆ムース、ワックス、ヘアクリーム、洗い流さないトリートメント、オイルなどのスタイリング剤やヘアケアアイテムはカラー剤の浸透を妨げるので、これらのものを使用している際には、先にシャンプーして落としておきましょう。
◆年配者に多い傾向がありますが、シャンプーを2・3日置きにしている場合などは、皮脂が髪をコーティングしている状態になります。
カラー剤が毛髪に浸透しにくくなるので、そういった場合は先にシャンプーして皮脂汚れを落としておきましょう。
◆また若いうちは皮脂を多く分泌する傾向があります。
そういった場合は毎日シャンプーしていても、染める前にもう1度シャンプーしてからの方が染まりが良くなります。(先にシャンプーする/しないは髪のベタつき加減を意識する)
◆最近のシャンプーやトリートメントは、手触りを良くするために「シリコン」を配合していることが多くあります。
そういった場合には、「シリコン落としシャンプー」を先に行うと染まりが良くなります。
「シリコン落とし」はこういったシャンプーでできます。
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普段使いのシャンプーとしても使用できますよ。(※サラサラに仕上がるタイプのシャンプーではありません。)
明るくしたい場合のセルフカラーのコツ、注意事項
基本的には、上記の「白髪染めがしっかり染まらない原因」と反対のことを行なうと良く染まるようになります。
- 明るい白髪染めをする際には「アルカリカラー剤」を使用する。
- アルカリカラー剤は混ぜたら、時間を置かずにすぐに使用する。
- 先にシャンプーして、髪の汚れやコーティングを落としておく。
それ以外にもコツがありますので、ご紹介します。
カラー剤はたっぷり塗布する
カラー剤の塗布量が少ないと、染まっていない所があったり、染まりが弱い所があったりします。
染まらないと元も子もないので、しっかり染めたい場合はたっぷり塗布しましょう。
カラーリング後はちゃんと塗れているかどうか再チェックする
- 塗れていないところはないか?
- カラー剤の塗布量が少ないところはないか?
- 髪が浮いているところはないか?
チェックして、次のラップを巻く作業を行います。
塗布後はラップを巻いて、放置時間を取る
ラップを巻いて髪が浮くことのないように、上から押さえます。
ラップをすることには、次のような意味があります。
- 体温の熱でカラー剤の浸透や促進を助ける。
- カラー剤が服や家具などにつかないように予防する。
- 髪が浮いている場合は、ラップの上から押さえつけることで、染まりムラを減らす。
カラー剤の促進を更に促したい場合は、ラップを巻いた上から、
- タオルターバンをする。
- ホットタオルをする。(冷めたら温かいものと入れ替える)
- ドライヤーで暖める。
などの追加で行っても良いでしょう。
根元が浮かないように押さえつける
カラー剤の塗布が終わった後は、根元が浮いていないかチェックしましょう。
髪の根元が浮いて立っている場所は染まりが悪くなります。
塗布後はラップを巻いて、その上から押さえつけて、薬剤がしっかりついている状態にします。
塗布後の放置時間を長めに取る
カラー剤の所定時間を守ることは大切ですが、染まりにくい髪質の場合など例外もありますので、5~10分ほど追加して余分に時間を置いてみることもケース・バイ・ケースいいかもしれません。
途中でラップが浮いてないかチェックする
放置時間の合間に家事をしている場合などは、ラップが浮いたりしやすいので時々チェックし、浮いている時はラップと髪とカラー剤を密着させるように押さえましょう。
カラー剤の色選択は「明る過ぎる色」ではないか?
ヘアカラー剤の色が明るくなるほどに白髪を染める力が弱くなり、ぼかす様に染めることになります。
しっかり白髪を隠したい場合は暗めの色の方が適しています。
「白髪を隠したい」のと「明るくしたい」のの、自分に合うちょうど良いバランスを見つけてください。
染め方が大丈夫でも「染まりにくい髪質」もある
硬くて太い髪質、髪の撥水性が高いなど、「染まりにくい髪質」もあります。
そういった場合には
- 希望の色より1つ明るい色を選ぶ。
- 放置時間を長めに取る。
- 熱による促進を促す。
などの対策を取るようにしましょう。
染まり具合や色持ちは「白髪の多さ」にも影響される
白髪が多くなるほどに、明るい白髪染めではカバー率が弱くなります。
そういった場合には
- 希望の色より1段階暗い色を選ぶ。
- 放置時間を長めに取る。
- 熱による促進を促す。
などの対策を取るようにしましょう。
髪のダメージが大きい場合は、染まってもすぐに色落ちする
髪のダメージが大きいと色落ちが早いという特徴があります。
せっかく染めても早く色落ちしてしまうので、普段からダメージ減らすように気をつけることが大切です。
- パーマもカラーリングもしている。
- カラーリングは明るい色が好き。
- カラーリングの頻度が高い。
- カラーリングの度に色を変更する。(全体のカラーリングを毎回するとダメージ大)
- 外に出ることが多く、紫外線をよく浴びる。
- プールに通っていて、塩素で髪が痛みやすい。
- アイロンやホットカーラーを毎日使用している。
などダメージが大きくなる要素は色々ありますが、無理のない範囲で頻度を減らしたりすることがダメージ予防になります。
▼ ヘアカラーやパーマ後に使用したいシャンプー&トリートメント
こちらはヘアカラーやパーマ後に残る残留物質を取り除き、ダメージの拡大を防ぐことができるシャンプー&トリートメントです。
サラサラ系のシャンプー&トリートメントで質感良く仕上がるので、普段使いやダメージヘアに悩む時にもおすすめです。
▼ 既染部分の色あせがある場合は「紫シャンプー」を使用して、髪をダメージさせずに退色した部分を染める(補色する)ということもできます。
⇒ 紫シャンプーでヘアカラーの色落ち・色あせ・黄ばみを予防、退色防いでキレイが続く。茶髪だけでなくブリーチ金髪毛や白髪にも役立つ「グッバイイエロー」◇使い方とコツ
泡タイプの明るい白髪染めは染まりくいし、色落ちも早い
泡タイプの白髪染めは簡単にカラーリングができるというメリットがありますが、泡なので薄染まりになりやすく、また染まりにくい傾向があります。
しっかり白髪を染めたい場合は、クリームタイプを使用する方が良いでしょう。(次項参照)
市販の明るい白髪染めでおすすめはどれ?
市販の明るい白髪染めではこちらのブランドがおすすめです。
クリームタイプで白髪への染まりを意識して作られたものです。
このシリーズには他の色や明るさもありますので、希望に近い髪色に染めやすいと思いますよ。
市販の明るい白髪染めは染まらない?セルフで明るくしたい場合の染め方・コツ 「まとめ」
市販の明るい白髪染めは染まりにくい感じがしますが、事前準備をしっかりして、染め方のコツを掴むと、もう一段階しっかりと染めることができるようになります。
ここに書いてあることを意識して染められるようになると、市販のカラー剤でも美容室で染めるレベルに近いカラーリングができると思いますよ。
市販の明るい白髪染めでもしっかり染める方法
◆準備段階で意識したいこと
- 明るい白髪染めでもしっかり染まるタイプの市販カラーを選ぶ(特に泡タイプの白髪染めは染まりくいし色落ちが早いので避ける)
- スタイリング剤や洗い流さないトリートメントをつけている場合は、先にシャンプーしてから染める
- シリコン落としシャンプーだとなおいい
- 明るい白髪染めは混ぜたら時間をおかずに「すぐ染める」
- カラー剤の色選択は「明る過ぎる色」ではないか?(明るすぎるとぼかし程度にしか染まらない)
- 明るい白髪染め選びや染め方がしっかりしていても、「染まりにくい髪質」もある
- 染まり具合や色持ちは「白髪の多さ」にも影響される
- 髪のダメージが大きい場合は、染まってもすぐに色落ちする
◆セルフカラーする際のコツ
- カラー剤はたっぷり塗布する
- カラーリング後はちゃんと塗れているかどうかチェックする
- 塗布後はラップを巻いて、所定の放置時間を置く。
- 根元が浮かないように押さえつける(※地肌弱い人はNG)
- 放置時間を長めに取る(※髪や地肌へのダメージに注意。5~10分以上は増やさない)
- 途中でラップが浮いてないかチェックする
結局サロンカラーとセルフカラーの違いは、こういう細部の作業をしっかりしているか、一つ一つを丁寧に行えているかどうかだと思います。
セルフカラーする場合は一度に上達する必要はないと思いますので、少しずつできることを増やしていくような感じで取り組んでみてはどうでしょうか。
GOOD LUCK!
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