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特殊セニングシザー◇生え癖矯正やダメージヘアのトリムカット用◇FORCEの使い方&入れ方を紹介

美容師のこだわり道具(特殊シザー FORCE)

美容師のこだわり道具「ハサミ」

美容師のこだわり道具「セニングシザー(スキ鋏)」に続いて、「セニングシザー」番外編です。

生え癖矯正やダメージ毛のトリムカットができる「特殊セニングシザー FORCE」 

この FORCE(フォース) は少し特殊なセニングシザーです。

上の画像をよく見て下さい。

刃の部分も、クシの部分も通常のセニングシザーとは全然違います。

 

というのもこの FORCE は、毛量を減らすセニングシザーとして使用するのではなく、

  • くせ毛を収まりやすくさせたり
  • ダメージした部分を中心にトリムカットが行えたり
  • 根元の生え癖を矯正して馴染みやすくさせるためのものです。

主にセニングシザーは毛量を減らすために使用しますが、この FORCE は「髪を扱いやすくさせるためのもの」です。

(メーカーさんは用途が違う特殊な道具なので「セニングシザーではない」といっていますが、見た目がほとんど一緒なので、ここではセニングシザーとしてご紹介しています。)

 

この FORCE はひとりの美容師がメーカーと一緒になって試行錯誤しながら作られたこだわりのハサミで、美容師の要望を叶えるために開発されました。

美容師が「こんなことできたらな」っていうことができてしまう道具です。

たとえば上記にも挙げましたが、

  • 膨らむくせ毛を内側へまとまりやすくさせる
  • 根元の生え癖をいつもの方向ではなく、動かしたい方へ方向づける
  • 傷んだ髪を中心にトリムカットできる

などができます。

 

通常のセニングシザーではこういったことができないので、カットの幅を広げるのと研究の意味も込めて一本購入してみました。

お値段はなかなかのものです。(約15万円・・・驚)

FORCEの使い方(セニングシザーの入れ方で悩みを解決)

膨らむくせ毛をまとまりやすくする使い方

(カットで形を作ったあと、セニングシザーで調整する際の説明です。ボブを縦スライスで引き出したと考えてください。)

膨らむくせ毛を内側へと収まりやすくする場合は、毛先の髪は毛量を重めにしておいて、内側をそれよりかは軽めにすると収まりやすくなります。

通常のセニングシザーでもこれをできなくはないのですが、手間がかかります。

この FORCE だと通常のセニングシザーの使い方でそれができてしまいます。

 

刃の特殊な形状によるものですが、刃先→刃元にかけて段々とスキ率が減るようになっています。

刃先は大体約8%ぐらいのスキ率で刃元ではそれが0%になります。

ということは刃先が一番髪を梳くことができるので、ハサミを入れる角度を調節すると、

毛先が重たく⇒ 髪の中心部分にかけて少しずつ軽めに仕上がるということです。

(刃元は毛先にあり、刃先はそれより内側にあります。刃元がある毛先は切れないので一番重たくなるという仕組みです。)

⇒ スキ率に関してはこちらを見てね。

セニングの入れ方で根元の生え癖を矯正する

「前髪がパカッと別れてしまう」「えり足が真ん中に寄ってしまう」なんてケースありませんか?

根元の生え癖を矯正するためには、生え癖と反対の方向、もしくは動かしたい方向へセニングシザーを入れる必要があります。

根元の矯正に使用するので刃先ももちろん根元から入れます。

通常のセニングシザーでしたらスキ率が大きいので、たくさんの髪を取り除いてしまい、根元から梳くにはちょっと ・・・ 無理ですね。

この FORCE は髪を一番梳くことができる刃先の部分でもスキ率が約8%ぐらいです。

これでしたら根元への使用でも、髪を取りすぎることがないので安心ですね。

ダメージヘアのみをトリムカットできる使い方

髪の表面の髪は一番ダメージしやすいですよね。

その表面の髪をこの FORCE を使ってカシャカシャ開閉していると、自然とダメージした髪が引っかかりカットできるという仕組みになっています。

セニングシザーでダメージ毛のトリムカットができてしまいます。

 

FORCE の刃元のスキ率は0%になっています。

刃元には刃がない、なのでその部分では切れません。

しかし傷んでいる表面の髪を引き出し、その0%部分に入れてカシャカシャしていると、反り返っているダメージ毛が引っかかるようになっていて、刃のある部分にスライドして切り落とされるという仕組みになっています。

ブラボー、よく考えられていますね。

 

 

こういうマニアックな仕事道具に惹かれるところは、やっぱり性格なんでしょうね。

一本持っていると仕事が楽しくなるので、高いけど購入してみました。

でも、仕事のためなら高くない(笑)

 

以上、こだわり道具の「特殊セニングシザー FORCE(フォース)」の紹介と、その使い方、セニングの入れ方についてでした。

 

⇒ 他の「美容師の道具」についてはこちらご覧ください。

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